茨城・つくばの象徴「イオン駅前店」閉店 後継決まらず中心市街地空洞化の心配

 

 茨城県つくば市吾妻の大型商業施設「つくばクレオスクエア」に入居するイオンつくば駅前店と8つの専門店が1月31日、閉店した。クレオはつくばエクスプレス(TX)つくば駅前の一等地にあるつくばの象徴だが、昨年2月には西武筑波店が撤退。イオンと西武筑波店の後継は決まっておらず、中心市街地の空洞化も懸念されている。

 イオンつくば駅前店は昭和60年にジャスコつくば店として開店。西武筑波店とともに客を集めたが、郊外に新たな大型店が進出し、売り上げが減少していた。

 この日は衣料品や生鮮食品などが最大で半額となる閉店セールが行われ、開店前から待つ客もいた。

 つくば市吾妻の主婦(72)は「近くに食品スーパーがあって、大きな影響はないが、駅前が空いているのはイメージがよくない。早く何か入居してほしい」と話す。

 つくば市の五十嵐立青市長は「クレオはつくば駅前のにぎわいづくりのかぎとなる重要なエリアであり、引き続き関係者と連携しながら公共施設の導入も含めて今後の在り方を検討したい」としている。