電動アシスト出力補助率、最大3倍へ リヤカー引く3輪自転車 警察庁が規則改正

 
リヤカーが着脱可能な3輪の電動アシスト自転車

 警察庁は19日、ペダルを踏む力の最大2倍としている電動アシスト自転車のモーターの出力補助率について、3輪の自転車でリヤカーを牽引する場合は、最大で3倍とする改正道交法施行規則を決定した。

 9月1日に改正案を公表し、同4日からパブリックコメント(意見公募)にかけていた。今月30日に施行する。改正によって、力の弱い高齢者や女性の雇用拡大などにもつながることが期待されている。

 電動アシスト自転車を巡っては、配送大手のヤマト運輸が平成26年秋から、産業競争力強化法に基づく特例の新事業として、東京都などの一部地域で補助率を上げた自転車での配送事業に取り組んでいた。

 3年間の新事業活動の結果を踏まえ、警察庁は補助率を最大で3まで引き上げても、安全性に支障がないと考えられるとしている。

 電動アシスト自転車は住宅街で車が入り込めないような狭い道路での配送に力を発揮するとされている。