日本の新幹線方式、売り込みでシンポ マレー半島高速鉄道に国交省

 

 日本の国土交通省は28日、マレーシアとシンガポールを結ぶマレー半島高速鉄道計画について日本の新幹線方式を売り込むため、シンガポールでシンポジウムを開催した。

 石井啓一国交相はシンガポールの政府、企業の関係者ら約200人を前に「(日本の)経験、技術、ノウハウを皆さんと共有し、高速鉄道のもたらす効果が隅々まで行き渡るよう協力したい」とアピールした。

 シンガポールとマレーシア当局は車両のデザインや鉄道建設などを担う事業者を決めるため、年末に国際入札を開始し、2018年12月までに選定する予定。来月26日には、ロンドンで事業者向け説明会を開く。

 中国や韓国、欧州の国々も計画に関心を示しており、JR東日本など10社で企業連合を組む日本との受注合戦は激しさを増しそうだ。

 国交省は、同様のシンポジウムをマレーシアでも開いている。(シンガポール 共同)