JCOMもAIスピーカー参入 設置アフターサポートで差別化
ケーブルテレビ最大手のジュピターテレコム(JCOM)は7日の事業説明会で、米グーグルなど各社が発売を予定している人工知能(AI)を使った音声認識スピーカーの発売を目指す方針を明らかにした。
牧俊夫会長は来月、米アマゾン・コムやグーグルなど各社のAIスピーカーの実験スペースを社内に設置し、AIスピーカーを使ったビジネスの検討を進める考えを示した。
AIスピーカーは、親会社のKDDIのほか、グーグルなど各社が発売方針で、競争が激化する見通しだ。牧会長は、ケーブルテレビのチャンネル切り替えやインターネット検索などのAIスピーカーの利用方法の可能性を示した上で、「ケーブルテレビやインターネットを家庭に備え付ける当社のサービスマンが、AIスピーカーを家庭に設置するサービスをビジネスとして提供したい」と述べ、AIスピーカーの発売後のフォローアップに力を入れることで、各社との差別化を図る。
一方、2018年12月の4Kと8Kの実用放送開始に向けて、次世代のセットアップボックスの開発を進めていることも明らかにした。セットアップボックスはテレビに接続してケーブルテレビの放送やインターネットの利用ができる機器で、利用者の好みに合わせた視聴チャンネルの提案も可能になるという。
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