クーポン配布で外出促進し節電

 

 関西電力と三菱重工業、凸版印刷は5日、スマートフォンのアプリを使い、地域の飲食店の割引クーポンなどを配って外出を促し、節電を目指す実証実験を京都府木津川市で始めた。消費者の電力削減量に応じて、金券などと交換できるポイントも付与する。来年3月まで実施する。

 アプリは普段は地域のイベントや店舗の情報などを流し、電力需要が高まる夏(7~9月)と冬(12月~2月)に、月4回ほど省エネ依頼を配信する。住民は外出してクーポンを使ったり、自宅で節電したりして協力する。約300世帯の参加を見込む。

 木津川市内の飲食店など22店舗と提携し、クーポンのほかセールの情報なども配信する。関電の担当者は「家庭の電力消費が高まる暑い日に、アイスコーヒーが1杯無料になるクーポンなどを予定しており、外出の動機づけにしてもらいたい」としている。