新経連代表の楽天・三木谷社長、また「急用」で定例会見欠席 広報活動軽視か…記者の批判続出

 
楽天の三木谷浩史会長兼社長

 情報技術(IT)、インターネットビジネス企業を中心とした経済団体、新経済連盟の三木谷浩史代表理事(楽天会長兼社長)が、14日午前に東京都内のホテルで予定していた定例会見を急きょ欠席した。会見開始時刻直前に、事務局が「急な用事が入ったため」とするだけで、詳細な説明もなく、出席した記者の多くが、新経連の事務局に抗議する場面もあった。

 新経連は三木谷氏が中心となって発足し、既存の経済団体とは一線を画した提言などを展開するとしてきた。しかし、前回、9月の定例会見も2日前に「用事が入った」として中止するなど、記者会見を軽視する様子が散見されている。

 その一方、新経連はこの秋に、広報活動の強化として、事務局の体制を見直し、財界や経済団体を取材する「経済団体記者会(財界記者クラブ)」を通じた広報活動・提言活動を強めるとしたばかり。14日の会見も、財界クラブを通じて告知し、所属する記者が7~8人出席していた。

 記者からは「完全にビジネスマナー違反。他の経済団体ではありえない」「社会人としての基本ができていない。政府などに提言する資格があるのか」など批判や意見が続出している。