ワタミ9月中間 最終赤字13億円 新業態への転換が奏功、売上げ下落に歯止め

 

 ワタミが10日発表した2016年9月中間連結決算は最終損益が13億円の赤字(前年同期は20億円の赤字)だった。営業損益は10億円の赤字(14億円の赤字)、売上高は482億円で、前年同期比で30.6%の減少となった。

 ワタミはブランドイメージの低下や鳥専門の競合居酒屋に顧客を奪われ、業績が苦戦している。今年に入り、てこ入れ策として総合居酒屋「和民」や「わたみん家」を焼き鳥や唐揚げが売りの「ミライザカ」や「三代目鳥メロ」に業態を転換している。新業態への転換が奏功し、4~9月期の既存店売上高は前年同期比1.8%増と売り上げ下落に歯止めがかかっている。

 17年3月期の連結業績予想は、最終損益は97.4%減の2億円、営業損益は1億円の黒字(前期は2億円の赤字)、売上高は22.0%減の1000億円を見込んでいる。同日、都内で開いた決算説明会で、清水邦晃社長は「現在の水準の売上高を維持できれば、黒字化できる」と手応えを示した。