目指せ「香るウォークマン」 ソニー アロマ事業参入、初の発生装置

 
ソニーのアロマ発生装置「AROMASTIC」

 ソニーは5日、同社初となる携帯型のアロマ(芳香)発生装置「AROMASTIC(アロマスティック)」を発売し、アロマ事業に参入した。手軽に気分転換ができる「香りのウォークマン」として愛好家に売り込む。電機メーカーのソニーとしては畑違いに見えるが、光ディスクの技術を応用し、複数の香りを楽しめる特殊構造を実現したという。

 スティックタイプの本体に専用カートリッジを挿入。ボタンを押すと香りが噴き出る仕組み。英国のブランドが監修した高級アロマを入れたカートリッジを3種類用意した。香りが拡散せず、服にも付かないためオフィスなどで気軽に使えるのが売りだ。

 平井一夫社長の直轄で、社員の独創的なアイデアを募る部署が開発した。担当者は「これまでの耳や目以外に、嗅覚も刺激できないかと考えた」と話した。インターネットを通じて集めた消費者の意見も取り入れた。

 ソニーの新規事業関連のサイトなどで販売する。希望小売価格はいずれも税別で本体が8980円、カートリッジが2280~2780円。