ギネス認定卓球コーチロボ オムロンがシーテックで披露

 
シーテック内覧会で披露された卓球ロボ、3代目「フォルフェウス」=3日、千葉・幕張メッセ

 オムロンは3日、世界初の卓球コーチロボットとして今年1月にギネス世界記録に認定された3代目「フォルフェウス」を、シーテック内覧会で披露した。

 フォルフェウスは人と卓球ラリーを続けられるロボット。台の上のセンサーで、対戦相手の位置と球の動きを1秒間に80回計測して球の軌道を予測し、ロボットハンドが0.1ミリ単位の動きで打ち返す。対戦相手が返球しやすいよう、卓球台に球の到達点も映し出す。オムロンが2013年に発表し、その後も技術進化を重ねてきた。

 今年発表した3代目モデルは、人工知能(AI)が相手の能力を初級、中級、上級の3段階で判断し、レベルに合わせた返球で上達に導けるようになった。

 会場で認定証を授与したギネスワールドレコーズジャパンの担当者は「日本の匠の技術を認定し、世界中に伝えられることをうれしく思う」とたたえた。