セブンイレブンがローソンの牙城崩す 近畿でも店舗数1位に、JR西の駅売店転換などで勢い
セブン-イレブン・ジャパンが、近畿2府4県の店舗数で大阪発祥のローソンを抜いて首位になったことが18日、分かった。近畿のコンビニ業界では、かつて阪神地区を地盤に勢力を誇った流通大手、ダイエーの子会社として創業したローソンが長らく存在感を示してきた。しかしセブンはJR西日本の駅構内進出などで勢いを増し、ローソンの牙城を崩した格好だ。
近畿2府4県の7月末時点の店舗数は、ローソンの2393店に対し、セブンが2433店で40店上回った。3位のファミリーマートは2081店。
セブンは昭和49年に東京都江東区で、ローソンは50年に大阪府豊中市で第1号店をオープンさせ、ともに全国展開を進めてきた。ただ、セブンが大阪へ進出したのは平成3年で、ローソンより16年も遅い。
しかし、ローソンの近畿での店舗拡大が一段落する中、セブンはJR西の駅構内売店「キヨスク」の近畿圏約150店をコンビニに転換するなど、店舗数拡大を加速していた。
セブンは今年3月からの1年間で国内の店舗を約1200店増やし、約1万9800店とする目標を掲げている。人口は減少局面にあるが、セブンでは「路面店から駅や病院といった施設内へ、また若者から女性やお年寄りへとニーズが広がっている」(広報)と指摘。今後も戦略次第で需要を喚起できるとみて、新規出店を進める考えだ。
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