川崎重工、ロボ技術を一般にアピール お台場にきょう展示施設開設
川崎重工業は5日、東京・お台場に産業用ロボットのショールーム「カワサキ ロボステージ」を開設すると発表した。これまで企業向けの展示施設はあったが、一般の消費者にもロボット技術を知ってもらうため、新たに開設を決めた。6日から営業を開始する。
5日に開いたオープニングセレモニーで、川崎重工の金花芳則社長は「若者にロボットの魅力を体感してもらいたい」と抱負を述べた。
ショールームには、自動車の製造ラインで使う大型の溶接ロボットや、食品工場ですしを握る人間の両腕の形をしたロボットなどが展示されている。来場者にも楽しんでもらうため、似顔絵を描くロボットも配置した。仮想空間(VR)を楽しめるロボットアトラクションも今年の冬に展示する予定だ。
川崎重工は1969年に日本で最初の産業用ロボットを投入し、自動車や産業機器、医療、半導体、食品など数多くの業界に納入実績を持つ。お台場のショールームの開設で、2020年の東京五輪に向け、自社のロボット技術を国内外でアピールしたい考えだ。また、5日のオープニングセレモニーでは、1、2年後に災害救助などに活用するヒト型ロボットを投入する計画も明らかにした。川崎重工がロボットのハード、頭脳となるソフトは外部企業が担当するという。
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