8K衛星放送へ準備着々 ソニーがメーカー向け部品を商品化
ソニーは27日、次世代の高画質の4Kと8K衛星放送をテレビで見るために必要な電子部品を業界で初めて商品化したと発表した。2018年の放送開始に向け、対応するテレビや、専用受信機の開発を目指すテレビメーカーなどに販売する。
フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ4Kテレビはすでに販売されているが、18年開始の衛星放送は見ることができず、専用受信機が必要になる。解像度が16倍となる8Kテレビは20年の東京五輪需要もにらみ各社が市販化を狙っている。
今回ソニーが開発したのは、衛星放送の電波の受信に必要なチューナー部品(5000~1万5000円)と、電波をデジタル信号に戻すための高密度集積回路(LSI、1万円)の2種類。今後、こうした部品を組み込んだテレビや、別売りの受信機の開発が進むとみられる。
4Kと8Kの衛星放送は、NHKが8月1日から試験放送する。リオ五輪の番組が含まれ、NHKの放送局などで見ることができる。
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