トヨタ、カローラ生誕50年で販促策 特別仕様車など「功労車」待遇
トヨタ自動車の大衆車「カローラ」が今年11月、初代モデルの発売から50年の節目を迎える。トヨタの成長を牽引(けんいん)した功労“車”だけに、トヨタは特別仕様車の設定や値引きキャンペーンなど積極的な販売促進策を展開し、「生誕50年」を盛り上げていく考えだ。
トヨタは11日、カローラ発売50年を記念した販促策の一環として、9月1日から500台限定の特別仕様車を売り出すと発表した。
「カローラアクシオ」のハイブリッドモデルをベースに、初代カローラの象徴だった赤の内装シートと「花冠」のエンブレムをリアなどに復刻したのが特徴だ。価格は240万円。
トヨタは特別車の投入だけでなく、秋からは生誕50年に合わせたキャンペーンも検討する。カローラ購入者に対して、関連用品やサービスを5割引きしたり、5万円値引きしたりする販促策を進める予定だ。
トヨタが50年の節目で販促を強化するのは、カローラが同社を代表する大衆車だからだ。初代モデルは1966年10月に発表され、わずか4年で世界100万台を突破。
クルマのすべての面で「80点以上」を実現するのをコンセプトとし、車名は英語で「花の冠」を意味し「人目をひく、美しいスタイルの小型車」という願いを込めたという。
トヨタにとってカローラは、世界展開を進める上での元祖「世界戦略車」だ。68年2月にマレーシアで生産が始まり、米国でも86年9月から生産を行うなど積極的な海外展開を進めた。
また、初代投入後、4~6年おきに全面刷新を進めており、2012年5月から発売される現行モデルは11代目に当たる。カローラの世界販売は1982年以降、ほぼ10年周期で1000万台ずつ上乗せされており、2016年5月末までの世界累計販売台数は約4360万台に達している。
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