「炎上」ごく少数の人間の繰り返しだった 主な動機は正義感

 

 インターネットのブログや会員制交流サイト(SNS)などが批判の書き込みであふれる「炎上」の状態になる際は、ごく少数の人が繰り返し書き込んでいることが27日、国際大学GLOCOMの山口真一講師らによる約4万人へのネット調査で分かった。

 過去1年間に炎上に加わったのは全体の1.1%だが、参加経験者の6割超は、同じ炎上への書き込みを繰り返していた。理由を尋ねると、「許せない」と「失望した」が合計で半数を超えており、正義感に駆られたのが主な動機だった。

 山口講師は「声が大きい一部の人によって炎上している実態を示す結果だ。過度の批判が行われればネット上の言論自体が萎縮しかねず、対策を検討する必要がある」と話している。

 調査は今月、ネットを通じアンケート形式で実施し、20~69歳の男女計4万504人が回答。炎上に書き込んだことがあると答えたのは725人で、過去1年間に限ると434人だった。