スバル「アイサイト」効果で追突事故が84%も減った!?

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 自動ブレーキというわかりやすい言葉で、その機能が知られ、普及しているプリクラッシュセーフティシステム。ミリ波レーダーやカメラなど様々なセンサーによって前方を検知、車両や歩行者を認識して、事故を未然に防ぐようドライバーに注意を促したり、自動でブレーキをかけるものです。

 そうしたプリクラッシュセーフティシステムの代名詞的なデバイスといえるのが、スバル「アイサイト」です。ステレオカメラを使った独自の先進安全技術は、25年を超える歴史を持つもので、現行モデルにおいては、ver3 となるほど進化を遂げています。

 前方の障害物や車両、歩行者などを検知するアイサイト。その有無によって、交通事故が減ることは間違いないところですが、 交通事故総合分析センターのデータを元に、富士重工業が調査した数字が発表されました。

 調査対象となったのは2010年度から2014年度にかけて販売された「アイサイトver2」搭載車。最新のver3が出る前の車両ですが、その事故発生件数は驚くほど違います。

 およそ、25万台のアイサイト搭載車と、5万台の非搭載車の事故情報を元に、富士重工業が独自に算出した、1万台あたりの事故発生件数という指標で比較したデータを見ると、全体として事故発生は61%減。とくに、自動ブレーキの効果がもっとも期待できる追突事故については84%も減っているのです。

 対歩行者での事故も半減させる効果のあるアイサイト。ドライバーをアシストする安全装備としての効果が想像以上に優れていることが、この数字からも感じられます。

 (山本晋也)