auが捕捉率、通信速度とも1位 携帯各社のLTE接続ランキング
年末年始をふるさとや行楽地で過ごす人たちの帰省ラッシュが28日から始まる見通しだ。2013年はスマートフォン(スマホ)の普及が例年以上に進んだことで、今年は時刻表や渋滞予測などの検索機能やインターネット使用時などの繋がりやすさが特に重視されることになりそうだ。
帰省を前に調査会社のブランド総合研究所(東京都港区)が、アップル社の「iPhone5c」を対象に、通信キャリア大手3社のLTE接続調査について全国にある高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)全525カ所で実施した。
LTE接続できた比率(捕捉率)のキャリア別では、KDDI(au)が95.8%と最も高く、NTTドコモ(71.2%)、ソフトバンク(63.6%)と続いた。
また、下りの通信速度の比較では、KDDIが21.4Mbpsと最も高かった。同社は都道府県別で比較した通信速度でも、全国47都道府県中31都道県で最も速いキャリアであることが分かった。
路線別でみると館山、東名阪、西名阪、伊勢の4高速道路では各社とも全調査地点で100%の捕捉率を観測した。3キャリア平均の下り通信速度の比較では新東名高速道路が最も高く25.5Mbpsだった。
反対に秋田、道東自動車道など地方の4高速道路で10Mbps以下だったが、ここでもKDDIは14Mbps以上を記録し、同社が訴求する全国的なつながりやすさを実証する結果となった。
また、調査会社のICT総研が「iPhone5s」を使用して、新幹線全97駅で実施した繋がりやすさの調査結果をまとめた。
調査は新幹線全97駅291地点を対象にLTEの接続率を計測した。その結果、最もLTE受信地点数が多かったのはKDDIの全291地点で受信可能(カバー率100%)だった。
12年との調査と比べて同社の受信地点数は2.8倍に拡大した。下り通信速度は23.68Mbpsと、3キャリアで唯一20Mbpsを超えている。ただ、NTTドコモも新幹線全97駅288地点で、受信ができカバー率は99%に達したほか、ソフトバンクも269地点、カバー率は92.4%と各社とも輸送の大動脈である新幹線では高い接続率を誇った。
13年は、携帯キャリア各社の繋がりやすさを意識したネットワーク整備により、帰省時の快適さが例年以上に実感できそうだ。
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