【北京=三塚聖平】全日本空輸(ANA)は30日、北京発成田行きの旅客便の運航を7月11日から再開すると発表した。同社として、再開は2020年3月以来、約2年3カ月ぶり。現在は北京-成田の直行便は中国系も含めて運航されておらず、中国政府の海外との往来制限の緩和を受けた動きとみられる。
同社によると当面は週1便(月曜日)で、成田から北京は貨物便として運航。日中間の調整の進展などに応じて増便を検討する。
中国政府は首都へのウイルス流入を警戒し、20年3月に海外から北京に到着する直行便を止めた。目的地が北京でも、最初に別の都市の空港に入り、入国手続きや隔離措置を受けることが求められている。
中国に進出した日本企業でつくる中国日本商会は、中国主要都市と日本を結ぶ直行便の回復や本数拡充を中国側に要望している。