東電や東北電に供給再開 福島、一時停止の勿来火力

    福島県いわき市の勿来火力発電所
    福島県いわき市の勿来火力発電所

    常磐共同火力(東京)は30日、設備トラブルで停止していた福島県いわき市の勿来火力発電所9号機が、東京電力や東北電力管内への電力供給を再開したと発表した。部分的な運転のため、発電出力は通常の60万キロワットより低い25万キロワット。供給量は東電と東北電でおおむね半分ずつとなる。

    勿来9号機は30日午前3時ごろに停止した。発電で石炭などを燃焼した際に発生したガスを外に排出するため、ボイラーと煙突をつなぐ通風機に振動が起きたことが原因。通風機は二つあり、トラブルが生じていない一つで運転を再開した。1日以降、原因を調べ、早期の復旧を目指す。

    常磐共同火力は東北電とJERA(ジェラ)が共同出資している。勿来発電所は7、8、9号機の計3基で、主に石炭を燃料に使い、出力は合計で145万キロワット。


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