三菱UFJフィナンシャル・グループは30日、野村ホールディングス(HD)傘下のタイの証券会社「キャピタル・ノムラ・セキュリティーズ」を買収すると発表した。三菱UFJの子会社であるアユタヤ銀行を通じ、年内をめどに完全子会社化する。買収額は最大約212億円。
キャピタル社は、投資信託のインターネットを通じた販売に強みがある。三菱UFJはアユタヤ銀の顧客基盤を生かし、東南アジアで個人向け証券事業を拡大する狙い。
三菱UFJ側は30日、株式の約99%を譲り受ける契約を野村側と締結。個人株主が持つ残りの株式も取得する方針だ。