北朝鮮で豪雨、危険水位 韓国は放水事前通報要求

    大雨の中を歩く市民=28日、平壌(共同)
    大雨の中を歩く市民=28日、平壌(共同)

    北朝鮮全域で27日の梅雨入り宣言前から豪雨が続き、国営朝鮮中央テレビは29日午後、首都・平壌を流れる大同江が危険水位を超えていると報じた。韓国政府は28日、北朝鮮が南北境界を越えて流れる川の上流にあるダムの放水量を増やす場合は事前に通報するよう、軍当局間の通信線で求めた。

    平壌市内を流れる大同江=28日(共同)
    平壌市内を流れる大同江=28日(共同)

    朝鮮中央テレビによると、26日から29日午後までに平壌で338ミリ、西部の南浦市で351ミリの降水量をそれぞれ記録。7月2日までに多いところでさらに200~300ミリの雨が予想され、各地に警報が出ている。一部では土砂崩れが起き、農産物への被害が憂慮されている。

    気象水文局を視察する北朝鮮の金徳訓首相(右から2人目)=28日、平壌(画像の一部が加工されています、朝鮮通信=共同)
    気象水文局を視察する北朝鮮の金徳訓首相(右から2人目)=28日、平壌(画像の一部が加工されています、朝鮮通信=共同)

    朝鮮中央通信は、金徳訓首相が28日に予報を担当する気象水文局と国家非常災害委員会を視察したと報じた。29日付の朝鮮労働党機関紙、労働新聞も1面トップの記事で対策の徹底を求めた。(共同)

    大雨が降る平壌市内=28日(共同)
    大雨が降る平壌市内=28日(共同)

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