北海道の公共工事 入札ミスで契約解除 入力ミスが原因で再入札

    北海道庁本庁舎(坂本隆浩撮影)
    北海道庁本庁舎(坂本隆浩撮影)

    北海道は29日、建設部が今年5月18日に実施した道立高校校舎の電気設備工事に係る入札で誤りがあったため、落札業者との契約を解除し、再入札を行うと発表した。道は「関係者と道民の信頼を損なうこととなり、おわびする。このようなことが起こらないよう再発防止に努める」としている。

    契約解除があったのは、5月18日に入札が行われた北海道函館水産高校(北海道北斗市)の大規模改造電気設備工事。14者が入札し、落札した1者が5月27日に7367万8000円で契約を締結していた。

    道の説明によると、6月20日に同工事の入札結果を公式ホームページで公表後、入札に参加していた業者から問い合わせがあり、建設局で内容を調査したところ評価結果の誤りが判明した。本来は問い合わせをした業者が落札者だったが、別の業者が落札していたという。

    道の担当者は「入札業者から紙で提出された評価資料を職員が手作業でパソコンに入力する際、本来書き入れるべき欄に違う業者のデータを入れていたことが原因」と説明。データの確認は4度行われているが、「4~5月の入札繁忙期と重なったことで見落とした。今後は確認や職員研修の体制を強化し再発防止に努める」などとしている。

    道は今月27日付で落札業者との契約を解除しており、8月に再入札を行う方針。工事は来年2月中旬に完了する予定だったが、3月中旬にずれ込む見通し。担当者は「学校行事などに影響はない」としている。


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