東京都は29日、都庁で「育休取得応援サミット」を開催し、小池百合子知事が育児休業の愛称を「育業」と発表した。「仕事を休む」といった後ろめたいイメージを一新するのが狙い。4月末から募集を始め、約1カ月で8800件を超す応募があった。
小池氏は「育児のために仕事を休むのではなく、大事な仕事である育児に取り組むとマインドチェンジを進める。女性だけでなく男性にも、職場の業務と同じように育業してほしい」と述べた。
育休は、職場の理解が得づらいことや、キャリア形成への不安といった理由から、取得をためらう人が多く、女性に比べ男性の取得率が低調といった現状がある。
サミットには、タレントの杉浦太陽さんや、ワークライフバランスの観点で企業のコンサルティングを手がける会社の社長小室淑恵さんら、愛称の選考メンバーが出席。「育業」を取りやすい環境を企業が整備する必要性などを議論した。