28日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前日比491・27ドル安の3万0946・99ドルで取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な金融引き締め政策が景気後退を招きかねないとの懸念が高まり、投資リスク回避の売りが優勢となった。
この日発表された6月の米消費者信頼感指数が1年4カ月ぶりの低水準となり、市場予想も下回ったことが投資家心理を冷え込ませた。朝方には、中国が新型コロナウイルス感染対策の隔離義務を緩和したのが好感されて450ドル近く上昇する場面もあり、荒い値動きとなった。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も続落し、343・01ポイント安の1万1181・54。
個別銘柄では、スポーツ用品のナイキやITのセールスフォース・ドットコムの下落が目立った。石油のシェブロンは買われた。(共同)