リモートワーク中、外出先のカフェなどで業務関連の物の置き忘れや紛失を経験したことのある人は52・2%にのぼることが、紛失防止タグを提供する「MAMORIO」(マモリオ)の調査で明らかになった。このうち会社に報告した人は13%にとどまり、7・4%は紛失物が見つからなかったという。
調査はインターネットを通じて実施し、リモートワークを経験したことのある20代から60代の男女182人から回答を得た。
紛失経験者からは「カフェでリモートワークをしてUSBメモリーを忘れた。機密情報がなかったので会社に報告しなかった」「会社のノートパソコンを持ち帰り作業しようとしたら、備え付けのUSBメモリーがなくなり大問題になった」などの声が寄せられた。
MAMORIOの担当者は、「リモートワークはオフィスのように物の置き場所が定まっておらず、紛失しやすいのではないか」と指摘。調査結果を通じて、USBメモリーを使用する中小企業はまだ多いとの印象も受けたという。
スマートフォンを活用した紛失防止タグのサービス「MAMORIO」の利用データを分析したところ、「蔓延(まんえん)防止等重点措置」が適用されていた今年1~3月に比べ、4~6月はスマートフォンへのアラートが約1・4倍に増えているという。このため同社は「久々に飲食の機会が増え、気が緩んでいるように見える。物品の取り扱について社内ルールがないがしろにされている恐れもある」(担当者)とし、置き忘れや紛失に注意するよう促している。