シャープCEO 「英語公用語化の考え」 令和5年から

    シャープの株主総会後の経営説明会で話す呉柏勲CEO(前列左から2人目)ら経営陣を映したモニター=23日午前、堺市(井上浩平撮影)
    シャープの株主総会後の経営説明会で話す呉柏勲CEO(前列左から2人目)ら経営陣を映したモニター=23日午前、堺市(井上浩平撮影)

    シャープは23日、定時株主総会を開き、台湾・鴻海精密工業出身で経営再建を主導した会長の戴正呉氏の退任や、最高経営責任者(CEO)の呉柏勲氏の取締役選任を決めた。呉氏は総会後の経営説明会で「強いブランド企業シャープ」を目指すことを強調。令和5年から社内公用語を英語にする考えを示した。

    鴻海出身の呉氏は今後、海外事業を中心に担当することを明らかにした。その上で、「1年後に英語を公用語にしてやっていきたい」とし、グローバル人材の必要性を説いた。一方で自身も日本語の勉強を続ける考えを示した。

    経営説明会に先立って開かれた株主総会では、取締役選任など全ての議案を可決。シャープの経営再建を主導した戴氏とともに社長の野村勝明氏も退任した。

    総会では戴氏は退任のあいさつをする予定だったが、新型コロナウイルス感染を理由に出席しなかった。

    シャープを傘下に収めた鴻海が平成28年に戴氏を送り込んだ。戴氏は30年に会長に就き合理化を進め、東証1部への復帰や東芝のパソコン事業買収を実現した。


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