大阪府と大阪市や関西の経済団体でつくる「2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会」は17日、万博に出展する地元パビリオンの外観を含む建築基本設計を発表した。吹き抜けの屋根は、無数の三角形のガラスで形作られたデザイン。屋根の上から水が随時流れ落ちる仕組みで、水中にいるような「幻想的な空間」を体感できる。
パビリオンは2階建てで、楕円(だえん)形の空間が重なり合うような構造。未来の都市を自動走行する乗り物をイメージした車で健康状態を診断できる施設や、最先端の医療サービスなどを体験できるコーナーがある。
DNAに着想を得たらせん階段が設置されているが、スロープを使えば車いすでも移動できる。屋根を支える部分には木材を積極的に使用し、脱炭素社会に向けた建築を提案するという。
府と市は7月1日にパビリオンの運営を担う一般社団法人を設立し、8月末ごろに建築事業者を決定する予定。吉村洋文知事は「非常にユニークで個性的なパビリオンの基本設計ができた」と述べた。