職場で「対面1~2メートル目安」に緩和 経団連

    経団連が入る東京・大手町の経団連会館
    経団連が入る東京・大手町の経団連会館

    経団連は17日、オフィスや製造事業所向けの新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(指針)の改訂版を発表した。新型コロナ感染への対応が進みつつあることを踏まえ、消毒の有無などに関して大幅に記述を簡略化。仕切りなしの対面距離に関して、勤務場所や休憩スペースなどで2メートルを目安としていたが、「1~2メートル目安」に緩和した。今後感染状況が落ち着けば指針を廃止する意向だ。

    感染経路が飛沫(ひまつ)感染などに比べ接触感染のリスクが低いことが明らかになったため、今回の4訂版では、食堂などでのテーブルやいすの定期的な消毒などを含め、設備や物品などの消毒に関する記述を削除した。

    また、便器やハンドドライヤー、タオルなどの対策の記述があった「トイレ」の項目もすべて削除した。加えて、オフィスなどで感染者が確認された場合の公表の有無や方法に関する記述も削除した。

    一方で、感染拡大期に対応が柔軟に取れるよう、再拡大した場合、さまざまな勤務形態を検討することを記載した。

    経団連では、令和2年5月に指針を公表していた。


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