鳥取県米子市の皆生温泉海遊ビーチで11日、今季に試験運用する水陸両用車いすの講習会が開かれ、地元のライフセーバーやスポーツ医など補助スタッフ約30人が介助方法を学んだ。同ビーチは障害者や子ども連れ、高齢者も安全に楽しめる「ユニバーサルビーチ」を目指している。
ビーチを運営する米子市観光協会が主催し、先進地の神戸市から講師を迎えた。参加者は車いすが通行できるマットを砂浜に敷き、ライフジャケットを着たゲスト役を水陸両用車いすに乗せて水際まで移動。海に入ってから体を浮かせるまでの介助を体験した。
下肢にまひがあるもののパラスポーツの普及に取り組んでいる上野柊斗さん(26)はゲスト役として参加後「海に入ったのは小学校以来。障害があっても海に入れると体験できたので、それを広める催しを企画したい」と笑顔を見せた。ビーチの海開きは7月9日。