マイカーを保有している人のうち、電気自動車(EV)を保有している人の割合は、依然としてわずか1%にとどまることが、パーク24(東京都品川区)が運営するドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に実施したアンケート調査で分かった。価格やEVステーションの拡充などが課題として浮き上がる一方で、「購入するつもりはない」という回答も上位に位置した。
EVの運転経験ある人は2割
調査は2月中旬、会員約930万人を対象にインターネットを通じて実施。6940人から回答を得た。
調査結果によると、マイカーとして保有している車のエンジンタイプ(複数回答)は、「レギュラーガソリン車」が73%とダントツで、2位の「ハイブリッド車」(18%)と50ポイント以上差がつく結果となった。3位は「ハイオクガソリン車」(14%)、4位はディーゼル車(4%)という結果に。EVはさらにそれを下回り、わずか1%と2016年の同調査開始以来ほぼ変動はなかった。
EVを運転したことが「ある」と回答した人は全体の17%で、年代別でも傾向に大きな違いはなかった。「EVを運転したことがある」と答えた1158人に「何で運転したか」を尋ねたところ、1位は「レンタカー」で27%、2位は「カーシェアリング」が24%と僅差だった。
EVを保有していない人に「EVがどのようになったら購入するか」を尋ねたところ、「価格が手ごろになったら」が38%で最多で、続いて「購入するつもりはない」が22%という結果に。3位は「EVステーションが増えたら」(18%)、4位は「航続距離に不安がなくなったら」(12%)だった。
EVの1回充電あたりの航続距離については、3人に2人が「知らない」と回答。航続距離を「知っている」と答えた人の過半数は「201~400キロ」と、アンケート実施時に発売されている主な乗用車タイプの航続距離を回答した。