東京と大阪で異なる「女性の転職理由」 結婚意識、貯蓄額にも微妙な違い

    東京と大阪で女性の転職に関する意識に違いがあることが分かった。通勤ラッシュに悩まされるビジネスパーソンが多い東京では自由度の高い働き方が支持され、“人情の街”と呼ばれる大阪では職場の人間関係が重視されるなど、東西それぞれの地域性が表れている。

    東京と大阪で異なる「女性の転職理由」(Getty Images)※画像はイメージです
    東京と大阪で異なる「女性の転職理由」(Getty Images)※画像はイメージです

    結婚…東京は「できれば」、大阪「とてもしたい」

    ウェブマガジン「Woman type」を運営するキャリアデザインセンターは2月から3月にかけて、東京と大阪で働く20~30代の女性を対象に仕事や私生活に関するインターネット調査を実施した。直近の転職理由を聞くと、東京は「年収アップ」(19%)、「ワークライフバランス充実のため」(14%)、「前職への不満」(13%)の順に多かったのに対し、大阪は「ワークライフバランス充実のため」(19%)、「年収アップ」(15%)、「前職への不満」(15%)だった。

    転職先選びで重視することは、東京が「自由度の高い働き方ができる」(23%)、「給料が高い」(22%)、「やりたいことができる」(16%)だったが、大阪は「人間関係が良い」(28%)、「自由度の高い働き方ができる」(22%)、「やりたいことができる」(18%)となり、大阪では職場の人間関係が女性の転職に影響していることがうかがえた。

    お金に関する質問では、東京の女性の貯蓄額は「10~50万未満」が最多の22%。僅差で2位の「500万円以上」は21%、「200~250万円未満」だった。一方、大阪の最多は「500万円以上」の20%で、「250~300万円未満」(13%)、「50~100万円未満」(12%)が続いた。現在の給与については、どちらも「足りない」とする回答が8割を超えた。

    結婚について聞いたところ、東京で最も多かった回答は「できればしたい」(35%)、大阪では「とてもしたい」(34%)。また、パートナーと知り合った方法の最多回答は、東京が「会社の同僚」(27%)、大阪が「マッチングアプリ」(23%)だった。

    各テーマの調査には、東京に住む100人と、大阪に住む70~100人が協力した。


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