2021年分の所得税の確定申告受け付けが16日、全国の税務署などで始まった。国税庁は新型コロナウイルスの感染リスクを減らすため、自宅などからパソコンやスマートフォンで申告できる国税電子申告・納税システム(e―Tax)の利用を呼び掛けている。
所得税の申告期限は3月15日だが、国税庁は新型コロナの影響で期限内の申告が難しい人を対象に、4月15日まで簡易な方法での延長を認める。延長する場合、書類の余白やe―Taxの特記事項欄に新型コロナの影響であることを記載する。
東京都港区の品川税務署では、俳優の高橋英樹さん(78)がタブレット端末を使い、e―Taxでの模擬申告を体験。「会場が密にならないようにするためにも、自宅で電子申告できるのは非常にありがたい」と笑顔で話した。