緊急事態終了へ公平供給を ワクチンや治療薬でWHO

テドロス事務局長(共同)
テドロス事務局長(共同)

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は9日、新型コロナウイルス感染症のワクチンや治療薬が国際的に公平に供給されれば「緊急事態を今年中に終わらせることができる」として、国際社会に対し約230億ドル(約2兆6000億円)の拠出を求めた。

内訳は、治療薬や検査、ワクチンの公平分配などを目指す国際枠組み「ACTアクセラレータ」の実施事業のうち、低所得国向け支援で約160億ドル。これとは別に、調達したワクチンなどの各国内での配送経費として、約68億ドルを各国や国際金融機関に求めている。

ACTアクセラレータのうち、ワクチンを共同出資・購入し、途上国にも行き渡らせることを目指す枠組みはCOVAX(コバックス)と呼ばれる。COVAXはこれまでに、144カ国・地域に11億5千万回分のワクチンを供給した。(共同)


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