北朝鮮の金徳訓(キムドクフン)首相は6、7両日に平壌(ピョンヤン)の万寿台(マンスデ)議事堂で開かれた国会に当たる最高人民会議で、経済政策に関わる幹部が本来の任務を果たしていない問題があり「内閣の活動で重大な欠陥が現れた」と指摘した。北朝鮮メディアが8日報じた。
コ・ジョンボム財政相も、朝鮮労働党が示す自力更生の原則を歪曲(わいきょく)し個別の部署の利益を優先する姿勢から抜け出さなければ「どこまで行っても国の経済を正常軌道に乗せられない」と指摘した。新型コロナウイルス対策の長期化に伴う経済運営上の問題で予算執行に支障が出たとも述べた。
北朝鮮は昨年は「勝利の年」だったと総括しているが、制裁や防疫目的の国境封鎖による貿易縮小を背景に経済運営上の問題が拡大しているもようだ。(共同)