新型コロナウイルス感染拡大以降、クレジットカードを使う機会が増えたと感じている人が半数以上に上ることが、金融情報メディア「MoneyPartners」を運営するテクノロジーパートナー(東京)の調査で分かった。コロナ禍により「非接触」への需要が高まり、“キャッシュレス決済”が浸透した可能性がある。クレカは3枚所有しているという人が最も多く、利用額は月に5万1円〜10万円が最多だった。
テクノロジーパートナーが1月、18〜99歳の男女5000人を対象に行ったアンケートでは8割以上に当たる4163人がクレカを所有。このうち500人を対象に枚数や利用額などを調査した。所有するクレカ(複数回答可)は「楽天カード」が最も多く、「JCBカードWカード」、「Yahoo!JAPANカード(現・PayPayカード)」、「dカード」と続いた。クレカを選ぶ際に重要視しているのは「ポイントがたまりやすい」と「年会費が安い」の順だった。
クレカの所有枚数は「3枚」が最も多く、次いで「2枚」、「6枚以上」となっている。またコロナ禍以降、半数以上の54.8%の人がクレカを使う機会が増えたと感じると回答。同様に56.8%がコロナ禍以降、ネットサービスでのクレカ利用が増えたと感じていると答えた。おうち時間が増えたからか、「ネットショッピング」や「宅配サービス」「動画配信サービス」でのクレカ利用が増加しているようだ。
毎月の利用額は5万1円〜10万円がトップの126人。次いで10万1円~20万円が109人、3万1円~5万円が84人で、500人のうち3分の2にあたる319人の利用額が毎月3万円超20万円以下の範囲でクレカを利用していた。
クレカといえばかつて、大きな買い物や海外旅行といった非日常の場面で使われるものだったが、近年はコンビニエンスストアやスーパー、ファストフード店など普段から頻繁に使用する人も少なくない。
クレカは凹凸の刻印を省略した「エンボスレスカード」が主流になりつつあり、最近はさらに、クレカの番号や有効期限の記載が一切ない「ナンバーレスカード」も人気だ。専用のアプリをスマートフォンにダウンロードすれば、アプリ上でカード番号を確認できるようになっているのが特徴。決済時に財布の中からカードを取り出して番号や有効期限などを見る必要がないことから、利用者が増えている。