名古屋市は24日、新型コロナウイルスの感染拡大により保健センターの業務が逼迫(ひっぱく)しているとして、感染者への行動歴調査を当面実施しないと発表した。濃厚接触が疑われる人には感染者本人が連絡し、最終接触日から10日間の自宅待機を求めてもらうようにする。
検査キット不足のため、学校や事業所といった集団の濃厚接触者へのPCR検査も当面、取りやめる。重症化リスクのある高齢者施設などへの検査は引き続き行う。市の担当者は「ハイリスク集団へのケアに力を入れる」と説明している。
名古屋市の保健センターは感染者急増を受け、約600人だった態勢を約800人に増員。食育推進事業や虫歯予防教室といった業務の一部を縮小し、感染者の健康観察などの新型コロナ対応に注力する。