ワクチン3回目接種で抗体価36倍 千葉大病院「効果示した」

    抗体価を調べるため、3回目のワクチン接種前に行われた採血=令和3年12月、千葉市中央区(小野晋史撮影)
    抗体価を調べるため、3回目のワクチン接種前に行われた採血=令和3年12月、千葉市中央区(小野晋史撮影)

    千葉大病院(千葉市中央区)は、昨年12月1日に3回目の新型コロナウイルスワクチンを接種した職員11人の血液を調べた結果、接種前と比べて「抗体価」が約36倍に上昇していたと発表した。一般的に、抗体価が高いほど重症化リスクを抑えると期待され、同病院は「3回目接種の効果を示すものだ」としている。

    同病院によると、採血は3回目接種の直前と、接種から3週間後に実施。11人の抗体価を中央値で比較した所、接種前は血液の上澄みである血清1ミリリットル当たり469ユニットだった抗体価が、接種後には約36倍の1万7017ユニットまで増加していた。調査に協力したのは、40~60代の男性8人と40~50代の女性3人の計11人。

    これとは別に、昨年3~4月の2回目の接種後に採血した職員1763人と、同12月の3回目の接種前に採血した職員1596人の抗体価を比べた結果、8カ月ほどの間で約3分の1に減少したことも分かった。

    ワクチンは米ファイザー製。同病院は、3回目接種後の1596人の抗体価についても2月中に公表するとしている。


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