トンガ沖海底火山噴火の津波で建物浸水、被害不明

    南太平洋の島国トンガ沖で15日午後5時10分(日本時間午後1時10分)ごろ、海底火山が大規模な噴火を起こした。首都ヌクアロファのあるトンガタプ島では海岸に津波が到達。沿岸部の道路や建物が浸水した。現地の通信状況が悪化しており、けが人の有無は明らかになっていない。

    日本外務省によると、トンガの在留邦人は2020年10月現在で35人。安否確認を急いでいる。ヌクアロファで高さ80センチの津波が観測されたほか、米領サモアで60センチなど近隣諸国にも津波が到達した。

    ロイター通信によると、噴火したのは、ヌクアロファから北約65キロにあるフンガトンガ・フンガハーパイと呼ばれる海底火山。

    南太平洋のアイランズ・ビジネス誌がフェイスブックで現地からの情報として伝えたところによると、複数の爆発音が響き、雲のような灰が空に立ち込めた。

    トンガは約170の島から成り、36島に人が定住。人口は約10万7千人。(共同)


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