サイバー攻撃を受け、患者約8万5千人分の電子カルテが閲覧できなくなった徳島県つるぎ町の町立半田病院が4日、約2カ月ぶりに全13診療科で通常診療を再開した。昨年12月29日、カルテを管理するサーバーの復旧が確認されていた。
昨年10月末、データを暗号化し、復元する代わりに身代金を請求するコンピューターウイルス「ランサムウエア」にサーバーが感染。病院は身代金を支払わないことを決め、診療再開に向け準備を進めてきた。
サイバー攻撃後、病院は新規患者の受け入れを停止。再診患者については、名前や病歴などを職員が聞き取り、紙のカルテを作成し診察を続けた。昨年11月からは小児科などで新たな患者も診ていた。