疲労感を軽減する効果のあるアンセリン含有量が豊富な「上州地鶏」と、県内各温泉の宿泊施設を組み合わせた旅行プランを県が企画し、旅行サイト「楽天トラベル」で販売が始まった。「食」と「入浴」の両面から健康志向の旅を訴求し、癒しを求める首都圏の観光客らの取り込みを目指す。
上州地鶏は、農畜産物の成分分析を行う庁内の「G―アナライズ&PRチーム」が調べたところ、アンセリン含有量が通常のブロイラーの約1・8倍だった。栄養ドリンクの成分でもあるタウリンも豊富で、県は上州地鶏を食べることで「元気になれる」とPRしている。
今回、そんな栄養満点な上州地鶏を活用、「コロナに負けるな! ぐんまで元気回復!」と銘打って、伊香保、四万、川場、草津など温泉地の14カ所の宿泊施設と連携。土瓶蒸しやバーベキュープラン、コース料理などに、いずれも上州地鶏を使ったメニューを提供する。
県内の温泉地は、首都圏からのアクセスがよく、もともと高い人気がある。食にも健康志向の要素を加えることで、さらに顧客満足度を高め、観光振興と同時に上州地鶏の販売増にもつなげる狙いだ。