米、債務上限引き上げ成立 大統領署名、不履行を回避

    バイデン米大統領は16日、連邦政府の借入限度額を定めた債務上限を2兆5千億ドル(約284兆円)引き上げる法案に署名した。同法は成立し、政府資金が枯渇して米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る危機を回避した。

    上院は今月14日、下院は15日にそれぞれ法案を可決した。上限は従来の28兆9千億ドルから31兆4千億ドルへ引き上げられ、2023年までの資金のやりくりが可能となる水準。来年11月の中間選挙を控え、与野党対立によって債務上限問題が再燃することを避けた。

    債務上限をめぐっては、トランプ前政権下で講じた上限適用の停止措置が今年7月末に失効。野党共和党は上限引き上げに反対し、調整が難航していた。12月までの短期的な資金繰りを可能とする法律を成立させて当面の債務不履行を回避し、与野党が協議していた。(共同)


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