岸田文雄首相は１日、カンボジアのフン・セン首相とテレビ会談し「自由で開かれたインド太平洋」の実現へ協力を継続する方針を確認した。来年、カンボジアが議長を務める東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）関連会合の成功に向け連携する意向を伝えた。
両氏は、日本人拉致問題を含む北朝鮮対応での協力も確認。ミャンマー情勢や、中国が海洋進出を強める南シナ海情勢をめぐって緊密に連携することでも一致した。岸田首相はカンボジアとの防衛交流を強化する考えも示した。
林芳正外相もシンガポールのバラクリシュナン外相と電話会談し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け協力する方針を確認した。林氏は海洋進出を強める中国を念頭に、東・南シナ海での一方的な現状変更の試みに強く反対する考えを伝達した。
