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汚染水対策に国際協力呼び掛け 首相「知恵と専門知識必要」

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汚染水対策に国際協力呼び掛け 首相「知恵と専門知識必要」

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STSフォーラムであいさつする安倍晋三首相=6日、京都市左京区  「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」の第10回年次総会が6日、京都市の国立京都国際会館で、3日間の日程で始まった。開会式に出席した安倍晋三首相は汚染水処理が難航している福島第1原発事故への対応について「みなさんの知恵と専門知識を必要としている」と述べ、国際的な協力を呼びかけた。

 安倍首相は原発事故を「わが国が学ばざるをえなかった苦い教訓」と表現。自前主義へのこだわりを捨て「世界中から最も先進的な知見を吸収しなければならない」と強調した。

 また、安倍首相は政府として、温室効果ガスの排出削減に向けた技術革新について話し合う会議を開く考えを示した。来年10月7、8の両日に東京で開催する。

 フォーラムには約100国・地域から約1100人の有識者らが参加し、環境問題やエネルギーなど人類社会の持続可能性を中心に議論した。米マサチューセッツ工科大学のジェローム・フリードマン教授は「気候変動は既に破壊的な影響をもたらしている」と警鐘を鳴らし、会議の創設者である尾身幸次理事長(元財務相)は「人類の未来を長期的視点で考える必要がある」と参加者に訴えた。

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