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安倍首相の講演要旨 成長戦略
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どんなに素晴らしい成長戦略でも、作文では意味がない。「行動」なくして「成長」なし。今後とも、世界中でトップセールスを進めていきたい。
長引くデフレと自信喪失の呪縛から日本を解き放つのが私の仕事だ。「インフラシステム輸出戦略」を打ち立て、10兆円のセールスを平成32年までに30兆円まで拡大する。
新しいイノベーションを芽吹かせるため、必要な規制改革をどんどん進めていく。世界初の製品実験をやりたい企業には代替措置を講じる条件で規制の特例を認める制度を創設したい。
今後3年のうちに外国人教員を倍増させる。TOEFLの卒業要件化などを断行しようとする大学を制度、予算面で重点支援する。官民協力で、留学生の経済的負担を軽減する仕組みを創設する。
今後3年間を「集中投資促進期間」と位置づけ、年間70兆円規模の設備投資を回復したい。設備の稼働状況に応じてリース費用を可変的なものにするなど、リース手法を活用した仕組みを導入する。個人保証がなくとも融資が受けられる中小企業向け金融の新たな枠組みをつくりたい。大胆な経営改革や事業再編を後押しする施策を用意したい。
(生産から加工、流通・販売まで手がける)「6次産業化」市場を10年間で10兆円に拡大していきたい。新たなビジネスモデル構築に取り組む生産者に公的ファンドの出融資による経営支援「儲(もう)かる農業開拓ファンド」を行う。
都道府県段階で農地の中間的な受け皿機関「農地集積バンク」を創設する。今後10年間で「農業・農村の所得倍増目標」を掲げ、「農林水産業・地域の活力創造本部」を設置する。
観光立国型のビザ発給要件の緩和を進め、ASEAN(東南アジア諸国連合)各国を中心にビザ制度の見直しを行う。500億円規模の官民ファンド「クールジャパン推進機構」をつくり、5年後までに3倍近い海外売り上げを目指す。
来月には東京都議選、7月には参院選がある。「日本を取り戻す」戦いはまだまだ道半ばだ。強い経済あっての外交、安全保障、社会保障だ。経済政策に軸足を置いてこれからも政策運営にあたっていく。