瀬戸内海に浮かぶ山口県・周防大島。県内のみかん生産量の８０％を占めることから地元では、みかんの島と呼ばれています。その自慢のみかんを使ったご当地鍋が「周防大島みかん鍋」です。島の全国的な知名度をあげようと地元の観光協会などが知恵をしぼりました。

　１０年前に誕生したときには「みかんを鍋に入れるなんて邪道」と否定的な声も多かったそうですが、「いや、面白い」との声が徐々に広がり、今では島の名物として定着しました。

　地元でとれた魚介類や野菜とともに、周防大島鍋奉行会に加盟する島内１２店舗で１１月～３月まで提供されています。お取り寄せもできるので、私も利用してみました。

　具材は地魚つみれやフグ、鶏肉、野菜など。鍋に浮かんだ丸ごとの焼きみかんを眺めながらスープを一口。いりこ出汁の旨みにみかんの香りが広がります。ゆずのようなキリッとした爽やかさと違い、食材を優しく引き立てます。みかんを丸ごと食べてみると…焼いてあるせいか、皮のえぐみがなく、変わり種スイーツのようです。

　〆（しめ）は卵黄をかけたふわふわのメレンゲで味わう雑炊。みかんと鍋はミスマッチ、というなかれ。ぜひぜひ、一度お試しあれ。

＜プロフィル＞

　やたべ・ゆか　山口県出身。元エステティシャン。ＦＭ佐賀、静岡放送、南海放送に勤務。現在は首都圏でフリーアナウンサーとしてスポーツ中継やニュースを担当。

　局アナｎｅｔはテレビ局やラジオ局に「局アナ」経験を持つアナウンサーのみが登録できる日本初の会員組織。転職支援やキャリアアップのコンサルティングサービスを行っています。関連サイト（http://lt-j.com/）では、関連動画がごらんになれます。

　★通販サイト向けサービス「局アナｎｅｔリポート動画」（http://www.kyokuana.net/）をスタートしました。