比嘉愛未さんと長谷川京子さんが話題作で共演 WOWOWドラマ『本日は、お日柄もよく』
更新45万部を突破した作家・原田マハさんのベストセラー小説を原作とするWOWOWプライム「連続ドラマW 本日は、お日柄もよく」(全4話※第1話無料放送)が、14日(土)午後10時からスタートする。演説の原稿を書くスピーチライターという職業にスポットを当てた話題作だ。
放送開始に先立ち13日、第1話の上映会と、主演の比嘉愛未さん、共演の長谷川京子さん、佐々部清監督、プロのスピーチライターでドラマを監修した蔭山洋介さんがドラマの裏話を語るトークイベントが東京・六本木のハリウッド大学院大学「ハリウッドホール」(協力)で開かれた。
イベント応募者から事前に行ったアンケートによると、ドラマの前からスピーチライターを知っていたのは54%。クライアントを“影”から支える役割だけあって、まだ認知度は高くはないが、蔭山さんは安倍晋三首相の「バイ・マイ・アベノミクス」や、第44代アメリカ大統領バラク・オバマの「イエス・ウィー・キャン」などの印象的なフレーズはスピーチライターが生み出したと話した。
普通のOLからスピーチライターを目指す主人公・二ノ宮こと葉を演じる比嘉さんと、伝説のスピーチライターで、こと葉の師匠・久遠久美を演じる長谷川さんも、スピーチライターについて詳しく知らなかったという。
長谷川さんは、佐々部監督から声を低くしてセリフを話すよう指示され、感情を表す演技で悩んだが「それが彼女のキャラクターになっていったので、監督がそこまで考えてくれていたんだな、と思いました」と振り返った。
一方、新人スピーチライター役の比嘉さんは「無我夢中でついていくというか、訳が分からないけれど引き寄せられる魅力というか」こと葉と久美の関係性を自分と長谷川さんに重ね合わせ、「自分の心に素直に演じたいと思って挑みました」と胸を張った。
佐々部監督も「(映画を作るときは)セリフで伝えないことを心がけているが、今回はセリフを伝える作業が面白かった」と映画との違いを楽しめたと語った。
自分がスピーチをするときのコツについて聞かれた長谷川さんが「私は事前に準備できないんですよ。お芝居と同じで、そのときの空気感、感じたことがすごく大事。できなかったら謝ればいい」と演技に話を広げると、比嘉さんは「私もそうしたいけれど、度胸というか踏ん切りがつかない」と苦笑。佐々部監督は「この二人が噛み合ったときが一番面白い」と話した。
比嘉さんは見どころについて「この作品の魅力は『言葉の持つ力』。言葉には相手を傷つけたり救ったりするパワーがあると学ばせていただきました。皆さんにも言葉の力を感じていただき、周りの大切な人にこの作品のことを伝えてほしいと思います」と笑顔でアピールした。
ドラマは14日(土)夜10時より、有料チャンネルWOWOWにて放送。第1話は無料で視聴可。リピート放送は、16日午後10時、17日午後3時40分、21日午前8時45分からと、こちらも無料で放送される。
★蔭山さんは米国のオバマ大統領とドナルド・トランプ次期米大統領のスピーチ力を分析。オバマ氏が10日、シカゴで行った任期最後の演説を「平等を重んじるキリスト教の考えを背景に民主主義を守る姿勢を強調し、名指しを避けながらもトランプ氏を牽制していた」と高く評価。過激な言動で聴衆を熱狂させるトランプ氏には「人の感情に触れる力」があるとし、オバマ氏とタイプは違うがやはりスピーチの名手だと語った。
★第1話 特別試写会&トークイベント(提供:WOWOW)
★スピーチライター蔭山洋介さん エピソードトーク(提供:WOWOW)