北陸新幹線の波及効果、石川1県で年678億円「観光地としての潜在力が予想以上」
更新日本政策投資銀行は27日、平成27年3月に金沢市まで延伸開業した北陸新幹線が、開業後1年間で石川県に及ぼした観光関係の経済波及効果は678億円だったとの調査結果を発表した。
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開業前の25年に試算した124億円を大きく上回った。県外からの客数が32万人増えると見込んでいたが、訪日外国人を含め258万人増となった。政投銀の担当者は「石川県の観光地としての潜在力が予想以上だった」と述べた。
調査によると、宿泊観光客5万人当たりの経済波及効果は日本人で24億円、訪日外国人で62億円だった。石川県や観光庁が公表した客数、消費単価などのデータに基づき推計した。
政投銀は、宿泊客が最も多いのは8月で、この時期はホテル客室の稼働率が非常に高いと説明。雪景色や食材など冬の魅力をアピールして外国人客をさらに取り込めば、新幹線の開業効果を持続させることにつながるとの見解を示した。