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追い詰められたマクドナルド 仰天キャンペーンは苦境の裏返しか

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追い詰められたマクドナルド 仰天キャンペーンは苦境の裏返しか

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 経営不振に陥っているマクドナルドが苦悶している。奇抜なキャンペーンも打ち出してイメージ改善に躍起だが、業績が底打ちする兆しはまだ見えず、労働組合との関係悪化や経営体制の混乱が輪を掛けている。日本にも上陸する手ごわいライバルにも囲まれ、先行きは五里霧中だ。

 「愛」語ればタダに

 ペイトリオッツが劇的な逆転勝ちで制した2月1日の米スーパーボウル。世界中のファンが熱狂するプロフットボールの祭典のハーフタイムで流れるCMは毎年話題を集めるが、マクドナルドのCMに観衆の目がくぎ付けになった。

 バレンタインデーの14日にかけて、レジで代金を支払う代わりに「愛」を表現した約100万人に、商品をプレゼントすると発表したのだ。愛の“表現”方法は自由で、恋人や家族に電話して「愛している」と伝えてもいいし、ハグしたりその場で踊ってもOKだ。

 その名も「支払いは『愛』で」と題したキャンペーンは米国のみで、対象者も無作為に選ばれたが、さっそくラッキーな客が全米のマクドナルドに詰めかけ、感想をブログに書き込んだり、メディアでも大きく報道されたりした。

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