下町ボブスレー 丸形フレーム採用 2、3号機の改良型製作
更新2018年開催の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪に向け、東京の中小企業の技術を結集し、国産ボブスレーを開発する「下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会」は、昨年製作した2、3号機の改良型を製作、12月中旬に完成予定であると発表した。
昨年製作した2号機が縦長の楕円(だえん)形フレーム、3号機は角パイプを採用していたが、それぞれ直径38ミリ、同34ミリの丸形のフレームに置き換える。フレーム以外の部分は既存の2、3号機と同じ設計。
楕円フレームは横方向の振動吸収に優れているが量産できないなどの課題があった。平均的な剛性を持ちつつ量産しやすい断面が丸形のフレームのそりを製作し、従来機との滑走性能の比較検証を行う。
推進委員会は、既存の1~3号機と2、3号機改良型も、ボブスレー競技に挑戦する選手の入門用、有力選手の競技用として提供する考えだ。
下町ボブスレーは11年にスタート。12年に1号機を製作し全日本選手権で優勝、13年には2号機が同選手権で準優勝した。14年のソチ五輪には参戦できなかったが、すでに平昌五輪に向け、女子用の4号機開発が進められている。