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パリ「ユーロサトリ」開幕 防衛装備展示会 初の日本ブース
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世界最大規模の防衛装備品やセキュリティー製品の国際展示会「ユーロサトリ」が16日、パリ郊外で開幕した。三菱重工業や日立製作所など十数社の国内企業が参加し、今回初めて日本企業を集めたブースが設置された。政府が4月に防衛装備移転三原則を閣議決定したことを受けたもので、防衛装備品の輸出促進や共同開発に向けた機運が高まっている。
日本はこれまで武器輸出三原則で実質的な全面禁輸方針を取っていた。海外企業から商談があっても輸出できる保証がないことから、国内メーカーは国際展示会への参加を見送るケースも少なくなかった。新三原則は平和貢献や国際協力などの条件付きで輸出を認めており、基準も明確化した。
20日まで開かれるユーロサトリには、防衛省も参加し、官民一体で日本の技術や製品をアピールする。三菱重工が開発中の新型装甲車をPRするほか、日立が地雷処理装置、NECは緊急時の無線システムなどを紹介する。
ユーロサトリは隔年で開催される。従来は陸上の武器・兵器の展示に特化していたが、2000年以降はテロ・災害対策など民生分野も含めた総合的な危機管理の展示会となっている。
参加企業を募集したクライシスインテリジェンス(東京都豊島区)によると、12年の前回展示会には5日間で約130カ国から5万3000人が来場。防衛装備品・セキュリティー分野の関係者が顔をそろえた。このため今回のブース設置で、同分野に日本メーカーがアクセスしやすくなり、日本の技術・製品へのプレゼンスが高まることが期待できるという。