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サムスン、世界で利益独占 アンドロイド搭載スマホで9割以上
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韓国サムスン電子が、基本ソフト(OS)にアンドロイドを搭載したスマートフォン(高機能携帯電話)の世界市場で、利益の9割以上を独占する圧倒的な強さを見せている。現地の聯合(れんごう)ニュースなどが報じた。
米IT(情報技術)調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、今年第1四半期(1~3月期)のアンドロイド搭載スマホがメーカー各社にもたらした営業利益の合計は53億ドル(約5410億円)。このうち、サムスン電子が全体の96%を占める51億ドルだった。
サムスンはスマホ旗艦モデルの「ギャラクシー」シリーズの販売が好調で、2位の韓国LG電子の営業利益1億ドルを大きく引き離した。
ストラテジー・アナリティクスはサムスンの好調について、製品の魅力に加えて供給網の効率のよさとマーケティングの成功が販売を後押ししたと要因を分析している。
同社幹部は「サムスンがアンドロイドから得る利益は、開発元企業の米グーグルよりも多い」と述べ、今後は市場で圧倒的優位に立つサムスンが、アンドロイドの方向性に影響を与えていく可能性もあるとの見解を示した。(ソウル支局)